株式会社ガイアパワー

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スパイダーマシンとの出会い

技術部 プロジェクトコーディネーター

山口寿一

急斜面での土木工事の課題

2014年12月中旬、鹿屋大崎ソーラーヒルズにおける太陽光発電パネル設置試験施工場所に出現した『通称Spider Machine(スパイダーマシン:正式名称ALL Terrain Working Excavator)』の想定を超えた異次元の運動性能を目の当たりにした時の衝撃は、2年を経過した今でも鮮やかに甦ってきます。
当時、工事原価縮減と工程短縮を実現するための方策として、土木造成工事を最小限にとどめる検討が行われておりました。そのためには、不整々斜面地における太陽光発電の『架台工事をいかにして可能にするか』について思考錯誤するなか、最後まで決め手を見出すことができなかったのが『基礎杭の打設方法』でした。

傾斜角45度の登攀マシン

再生可能エネルギー技術はEU諸国が先行しており、技術提携を視野に交流のあったドイツ企業より紹介を受けたのがSpider Machineであります。
傾斜角45度の斜面地でも登攀でき、自在にバックホー以上の作業が可能な機械など『存在するはずがない』という固定観念に捉われ、にわかには信じられないのが正直なところでした。しかし他に決め手がない現状を打開するには『実証試験しかない』とのCEOの判断により実現したのが『Spider Machineを使用した架台杭打ち試験』であったわけです。

概ね良好な結果には、SPC、EPC関係者一同安堵し、鹿屋大崎ソーラーヒルズ事業の推進に邁進する大きなマイルストーンを通過した瞬間でもありました。

『スパイダーマシンとの出逢い』を通し私が得た大きな教訓は、過去の経験や知識に拘泥することなく、進取の精神をもち積極果敢に挑戦することの大切さです。
残り少ない人生でありますが大切にしたいものであります。

Spider Machine(スパイダーマシン)について

■通称の由来
Spider machineが地面に4Wheel(4脚)を密着させ急斜面を自在に動き回る様子が、アメリカンコミックで有名なSpider Manがビルに手足を吸着させ自在に飛び回る様子を連想させられるところから来ています。
■製造会社のMenzi Muck社について
オーストリアとリフィテンシュタインの国境近くのKriesenという町に本社工場があります。Spider Machineは注文生産で年間100~120台生産しており、欧州と北米を中心に約3,000台が稼動しています。創業者のMenzi氏はスイスの偉人100人にノミネートされている有名人です。Muckとはスイスの童話に出てくる『小さな力持ち』のキャラクターで、創業者のMenzi とあわせて『Menizi muck』という社名にしたそうです。
■Spider Machinenoの主な性能
  1. a)157馬力はバックホー1.0㎥に匹敵するパワーで、正に『小さな力持ち』です。
  2. b)油圧駆動の4WD・4WS,Wheelの上下左右自在伸縮によるオールテレーン走行
  3. c)ブームの伸縮両方にパワーを発揮できる
  4. d)マルチローテーターによるバケット部の360度回転が可能
  • 山口さんプロフィール写真

    山口寿一

    技術部 プロジェクトコーディネーター

    プロフィール

    前職であるゼネコン時代に培った、海外勤務と土木技術の知識・経験を活かし以下の職務に鋭意注力しております。

    ①インドネシアへの事業展開にむけた現地調査および事業可能性の検証(FS)

    ②飛騨高山ソーラーヒルズ、鹿屋大崎ソーラーヒルズをはじめとした、各発電所建設にともなう土木技術的フォロ-およびアドバイス

    ③傾斜地における発電所の概略計画図の作成

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